千田琢哉 (著)
定価1365円(本体1300円+税5%)
四六判・並製・182ページ
ISBN978-4-87771-268-6
20代は、とにかくよく叱られた。伸びる30代は、ますます叱られる。
(プロローグより)
致命的な挫折を経験しなければ、30代を生きたことにならない。
企業コンサルタントとして、数多くのエグゼクティブと仕事をしてきて、意外な共通点があることに気づかされた。
現在大活躍しているエグゼクティブたちは、エリート街道まっしぐらという人はほとんどおらず、みな30代で大きな挫折を経験し、そこから這い上がってきていたのだ。
しかも、その挫折は中途半端なものではない。
左遷された、リストラに遭った、クビになったなどは珍しくもなんともなく、なかには投獄、大病、倒産を経験されたエグゼクティブも枚挙に暇がない。
3300人を超えるエグゼクティブたちと、本音ベースの付き合いをしていくなかで、 それは偶然ではなくて必然であると思わざるを得なかった。
「もうこれでアイツの人生、完全に終わったよな」
「ご愁傷様」
と、傍観者たちにニヤニヤ笑いながら言われるような挫折をした30代は幸運だ。
将来、必ずのし上がってくる30代の必要条件だからだ。
十分条件は、その挫折から這い上がること。
笑う側と笑われる側の立場は、いずれ必ず逆転することになる。
これから羽ばたく30代は、羽ばたくがゆえに必ず致命的な挫折を経験する。大活躍しているエグゼクティブたちは口を揃えて次のセリフを言ったものだ。
「あの時の地獄の経験があったからこそ、いまの自分がある」
もし、あなたにとって致命的な挫折と思えても、挫折を正面から受け止めて解決してしまえば、 10年後には必ず笑い話になる。
死に際にはニコリと笑える。
長期間にわたって真に成功しているエグゼクティブたちは、成果が目に見えて世間の注目を浴びたから成功したのではない。
30代の、まだ名もなく貧しい頃に致命的な挫折からはい上がったときから、すでに成功していたのだ。
あとになって世間から注目されるのは、その結果のおまけでしかない。
仕事に限らず、あらゆる意味で30代は非常に重要な時期だ。
人生の貴重な時期の30代だからこそ、致命的とも思える挫折を経験して、何としてもそこから這い上がっておかなければならない。
せっかく、幸運にも選ばれたあなたが、挫折という貴重な経験を天から与えてもらったにもかかわらず、その場から逃げることだけは避けて欲しい。
もし、そんなぜいたくな人がいたら、冗談ではなく私がその挫折を代わりに譲ってもらいたいくらいだ。