シャロン・レクター/グレッグ・リード (共著) 渡邉美樹 (監訳)
定価1785円(本体1700円+税5%)
四六判・並製・367ページ
ISBN978-4-87771-275-4
実在する36人の起業家・ビジネスリーダーなどが登場する現代版ナポレオン・ヒル物語。
■内容紹介
いちばん苦しい時期に、最大の成果を上げる大切な何かを貯めている
―――渡邉美樹
鉄鋼王アンドリュー・カーネギーとナポレオン・ヒルが出会ったのは、一九〇八年。
その際、万人が活用できる成功哲学を体系化してほしいとカーネギーから依頼されたナポレオン・ヒルは、五〇〇人以上の成功者の取材をして一冊の本を書き上げた。それが『思考は現実化する』だ。同書は世界で一億部以上売れている革命的なベストセラーである。
そして本書、『金鉱まで残り3フィート』は、現代版のナポレオン・ヒル物語ともいえる実録風小説になっている。
若き主人公グレッグが、起業家、スポーツ選手、ビジネスリーダーたちを訪ね、逆境を乗り越えて驚くべき成功をおさめるにいたった秘訣を聞き出していく。
本書には、三六人のメンター(助言者)が登場するが、すべて実在する成功者たちなのだ。
私がもし、三七人目のメンターとして、いったい主人公のグレッグに何をアドバイスするだろうかという視点で、このまえがきを書こうと思う。本書のタイトル『金鉱まで残り3フィート』の意味するところは、決して、あきらめるなということだ。
振り返ってみると、私がもっともどん底の苦しい時期だったのは、お好み焼きの事業を撤退したときだった。二七店舗まで拡大していたが、バブルがはじけた途端、なにをやってもうまくいかなくなり、売上は下がり続けた。
本当にいろいろな手をうった。から揚げやピザ、焼き鳥……考えられることは何でもやってみた。
一時は回復の気配をみせるのだが、長くは続かず二番底を迎えるという危機的な状況に陥ってしまった。
いっぽう十三店舗展開していた居酒屋つぼ八は、それなりに利益を出してはいたが、それを補うにはお好み焼き事業の負債は、絶望的なほど大きく膨らんでいたのだ。
人生で最大の危機のときに 人材を得ることが出来た。
本書第一〇章の「じつは個人にしろ、企業にしろ、最大の成果を上げるのは、いちばん苦しい時期であることが多い」というのは、私の経験からいっても事実である。これは、世界最大の独立系スーパーマーケット・チェーンIGAのCEO、トム・ハガイの言葉である。
銀行から融資が下りなければ倒産するという危機のなか、奇跡的に融資が下り、お好み焼き店をすべて撤退して、その受け皿として居食屋和民をつくった。
そして、つぼ八から和民に切り替えるときに基盤になったのが、じつはお好み焼き事業で、本当に苦しんで、苦しんで、もがいてきたメンバーたちだったのだ。
私の場合は、人生最大の危機のときに、この人材を得ることが出来た。きっとあなたにも、何らかのカタチで必ず当てはまるはずである。
たとえどんなに苦しい状況だったとしても、そのときのあなたは、最大の成果を上げる大切な何かを貯めているのだ、ということを忘れないで欲しい。